第353回例会(夏期合宿)開催のご案内


第353回例会を下記のように開催致します。夏の恒例として合宿形式で行います。例年にも増して有意義なものにしたいと考えておりますので、是非ご出席下さいますようご案内申し上げます。



主催 (社)日本分析化学会 高分子分析研究懇談会
日時 2010年7月9日(金)13時30分 〜 7月10日(土) 13時00分
場所 ラフォーレ修善寺
    静岡県伊豆市大平1529 TEL:0558-72-3311(代表)
交通アクセス
新幹線三島駅からより伊豆箱根鉄道に乗り換え修善寺駅下車、送迎バス約25分、またはタクシー約20分

スケジュール

第1日(7月9日)
開会のあいさつ(13:30〜13:40)
旭化成(株) 大関 博

セッション1:講演(13:40〜17:00)

@「無機ナノ粒子・ナノ構造表面をイオン化支援剤に用いたレーザー脱離イオン化質量分析法」
関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 川崎 英也

 マトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法 (MALDI-MS)は、イオン化支援剤として用いる有機酸マトリックスがスペクトル中の低分子量領域に強い強度で観測されるため、材料分野における製品の性能を左右する可塑剤など目的試料が低分子のときは、これらのイオンが妨害になって、マススペクトルの解析が困難になる場合がある。そこで、有機マトリックスを用いないLDI法として、無機ナノ粒子・ナノ構造表面をイオン化支援剤に用いた表面支援レーザー脱離イオン化質量分析法(SALDI-MS)が注目されている。本講演ではSALDI-MSのためのナノ粒子やナノ構造表面の特徴について述べたのち、我々の取り組んでいる SALDIに有用なナノ粒子・ナノ構造基板について紹介する。

A「ナノ触診技術としての原子間力顕微鏡とその高分子材料への応用」
東北大学原子分子材料科学高等研究機構 中嶋 健


 本発表では、原子間力顕微鏡(AFM)をナノ触診技術ととらえてこれまで高分子を相手に研究してきた事例を紹介する。話を大きく2つに分けると、高分子表面の(粘)弾性計測とマッピングへの応用、そして高分子一本鎖の力学特性解析(ナノフィッシング)となる。
前者は従来のAFMを凌駕し、高分子ナノ材料(ナノアロイやナノコンポジット)のヤング率像や粘弾性仕事像などを取得する技術である。力学的界面や不均一性などというキーワードで話を展開する予定である。後者は高分子一本鎖の応力歪み曲線を取得する技術で、エントロピー弾性や溶媒摩擦など高分子物理学の根本と呼べるような物理量を実験的に明らかにした事例を紹介する。

B「放射光X線小角散乱とGPC/MALSを用いたβ-1,3-グルカン/DNA複合体の分子形状の決定」
北九州市立大学国際環境工学部 櫻井 和朗

 著者らは、β-1,3-グルカンと核酸が作る高分子複合体に関して基礎的な性質を調べるとともに、核酸医薬のDrug Delivery System(DDS)への応用を展開してきた。複合体の性質に関してSPring-8放射光の小角X線散乱と多角度光散乱を備えたGPCを用いた分子形態の解析をした。これより溶液中での単位長さあたりの分子量と複合体の分子断面積が求められた。これらの値は先に求めていた計算化学の結果と一致した。また、高分子鎖の硬さのパラメーターである持続長は60nmであった。これらの基礎物性に基づいて設計したDDSナノ粒子をもちいた生物的な試験結果とその他の応用の可能性について最近の研究結果を紹介する。


(チェックイン、入浴、夕食)


セッション2 :分科会(19:00〜21:00)
 セッション1の各講演を呼び水として、次の3グループに分かれて、日頃困っている問題の相談や今後の発展の方向等について、気楽に意見交換をします。なお、分科会のテーマに関連した参加者からの話題提供を歓迎いたします。話題提供いただける場合には、申込書の当該欄にその旨ご記入下さい。

    A:質量分析
    B:表面分析・電顕観察
    C:高次構造解析


交流会
(21:00〜23:00)


第2日(7月10日)
セッション3:講演(9:00〜11:10)

C「自己血糖診断ビジネス 〜現状と展望〜」
東京農工大学大学院工学研究院 早出 広司


 糖尿病の患者の方が日常生活のなかで血糖値を自分で測定して管理するという自己血糖管理を計測面で支える測定機器が自己血糖診断、Self Monitoring of Blood Glucose; SMBGである。近時、新しい血糖診断用のグルコースセンサ、連続グルコース計測、Continuous Glucose Monitoring;CGMシステムが注目されている。2009年に我が国でもCGMが医療機器として承認され、今後の血糖診断の新しいスタイルとして注目されている。本発表では、このような自己血糖診断ビジネスにおける技術動向と今後の展望について概説する。

D「水を科学することと化粧品の素材・製剤の開発について」
(株)コーセー 江川 淳一郎

 水は人体の約6割を構成し、種々の生体反応を媒介する。但し肌は乾燥というリスクに晒されており、時には肌の水分量低下=生体反応の鈍化に因る肌荒れ等の好まない状況が生じる。化粧品で標榜する“保湿”は肌における円滑な生体反応の維持を目指しており、いわゆる保湿素材や製剤は生体反応に必要な水を供給する手段に位置づけられる。従って我々にとって、水の状態を制御することは重要なテーマとして挙げられる。
今回は水の状態や肌上の挙動を制御することの重要性について、素材−製剤開発の観点から評価手法を交えて紹介したい。また水の状態を制御することにおいて、特異的な事例に出会うことが出来たので、トピックスとして紹介してみたい。


セッション4:各分科会のまとめ報告(11:20〜12:20)


閉会のあいさつ・記念撮影(12:20〜12:30)


昼食(12:30〜13:00)
昼食後、自由解散


参加費 : 10,000円
内訳:9,000円(宿泊費、及び食事3回の合計)
    1,000円(交流会費)
アルコール飲料の費用負担を明確にするために上記のようにさせて頂きます。ご了承下さい。


申込方法
 原則としてWeb登録をお願いします。


自己紹介シート
 参加者相互のコミュニケーションを深めていただくため、現在の仕事、専門分野、興味を持っていることなどを、当日配布名簿に記載します。自己紹介シート欄へのご記入をお願いします。また、分科会で意見交換したい項目や日頃困っている問題、話題提供等も該当欄へご記入ください。



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