第349回例会開催のご案内


第349回例会を下記の通り企画致しましたので,万障繰り合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。



主催 (社)日本分析化学会 高分子分析研究懇談会
日時 2009年9月7日(月) 13時20分〜16時50分
場所 ゆうぽうと6階「花梨の間」
    (電話03-3490-5111,JR山手線五反田駅下車徒歩5分)


プログラム


講演1(13:20〜14:20)
「高速・高分解能の共焦点ラマンイメージングによる材料研究」
(ロックゲート株式会社) 東條 壮男


 ラマン分光では、分子の振動スペクトルから物質の化学的組成に関する量的質的情報を導き出せる。これに共焦点顕微技術を融合することで、回折限界の空間解像度で試料から情報を得ることが可能である。共焦点ラマン分光の進化と検出器の改良により、短時間で高精細なマッピングが可能となりつつある。試料上の数万点で完全なスペクトル測定を高速に行ない、各ピークに対応した解析により相分布、結晶性、応力分布など様々な側面から空間分布イメージを生成することができる。この方法は高分子、製薬、薄膜から地球科学まで幅広い領域で利用され始めている。共焦点ラマンイメージングの手法と観察結果を示し、材料研究への活用法を紹介する。

ワークショップ1(14:30〜15:00)
「凍結ミクロトーム装置による、電池セパレータの観察断面試料の作成とSEMによる観察」
(日立マクセル株式会社分析センター) 宮田 一司

 Li電池セパレータはポリエチレンなどの疎水性微多孔性フィルムでできているため、水を用いてミクロトームに適した凍結試料の作成することが難しい。試料作成方法の改善について、ご紹介したい。

ワークショップ2 (15:10〜15:40)
「酸化開始温度と劣化の関係」
(財団法人化学物質評価研究機構) 仲山 和海

 DSCによる劣化評価は試料形状の制約がほとんど無く、機械的物性が測定できない製品についても適用できる利点がある。また、加硫ゴムの場合にはFT-IRによる劣化評価はカーボンブラックの存在により良好なスペクトルが得られにくいために、DSCによる劣化評価は有用である。DSCで劣化評価を行う場合、等温法よりも昇温法で得られる酸化開始温度(急激な酸化発熱が開始する温度)は測定値精度が高く迅速で、数mg程度の少量サンプルで測定可能であり劣化評価に適することを解説する。また、従来から劣化評価に用いられている引張試験やFT-IR法と比較して、酸化開始温度測定が複数のゴム・プラスチックの劣化評価法として有効であることを解説する。

講演2(16:00〜16:50)
「ヘッドスペース法によるプラスチック製食品用器具・容器包装等の残存揮発性物質の定量分析」
(名古屋市衛生研究所) 大野 浩之


 食品衛生法では、プラスチック製食品用器具・容器包装に残存する揮発性物質として、PVC中の塩化ビニル、PVDC中の塩化ビニリデン、PS中のスチレンを含む関連化合物5物質がそれぞれ規制されている。このうち、塩化ビニルと塩化ビニリデンの従前の規格試験法は、きょう雑成分の影響を受けやすく定量性に問題があった。食品衛生法改正に伴い、新しい規格試験法としてヘッドスペース法による定量分析を検討した結果、従前の問題点を解消し、高感度分析法を確立したので、その内容について報告する。また、この手法をABS樹脂製食品用器具および玩具に残存するアクリロニトリル、1,3-ブタジエン等の分析に適用した例を併せて紹介する。




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