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第56回高分子分析技術講習会のご案内


第56回高分子分析技術講習会(後期:応用編)

高分子分析には,一次構造に分布のある高分子化合物の構造解析から高分子材料中の添加剤分析に至るまでの幅広い分析技術が必要とされます.また,高分子特有の物性のために低分子化合物の分析とは異なるコツが必要になることもあります.
本講習会では,“高分子を分析するための技術”に関する講義を前期・後期の2回に分けて行っています.
後期:応用編では,高分子分析の中級〜上級者を対象として,分析実例を含む応用的な内容を中心に講義します.理解を助けるための演習も行います.また,各講義の最後の5分は質疑応答の時間として可能な限り個別の質問にもお答えします.
なお,前期:基礎編は,初級者を対象として,より基礎的な内容について講義します.(次回:2018年8月予定).

主催  (公社)日本分析化学会・高分子分析研究懇談会
協賛  (公社)日本化学会 (公社)高分子学会(予定)
期日  2018年3月6日(火)・7日(水)
会場  明治大学グローバルフロント・グローバルホール
    東京都千代田区神田駿河台1-1
    http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
  交通:JR中央線・総武線,東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩約3分
     東京メトロ千代田線/新御茶ノ水駅 下車徒歩約5分
     都営地下鉄三田線・新宿線,東京メトロ半蔵門線/神保町駅 下車徒歩約5分


【プログラム】
第1日(3月6日)
1.液体クロマトグラフィーによる高分子分析:応用編(10:00〜11:40)
〔鞄激\ー分析センター〕 香川信之
高分子の液体クロマトグラフィーは,複雑な多分散性を有する高分子材料の解析に有効な分析手法である.後期応用編においては,分子量測定ならびに分子量分布の測定に用いられているサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)について,特に注意すべき点について例を挙げて説明し,さらに光散乱検出器や粘度検出器,FT-IRを用いて,どのような情報が得られるのかについても解説する. また,高分子の組成分離法として最近注目されるようになった臨界吸着点(CPA)を利用した液体クロマトグラフィーについても解説する. .

< 昼休み >(11:40〜12:40)

2.高分子の熱分析と熱物性:応用編(12:40〜14:10)
〔鰹Z化分析センター〕 雫石拓也
現在,自動車産業を始めとする様々な先端産業分野において,機能性高分子材料の研究開発が積極的に進められており,その材料特性は,製品の性能に直接的に影響を及ぼすことから,特性を把握するための高精度な分析技術が必要とされている.製品の使用環境(温度)の苛酷化に伴って,特に高分子材料は金属材料やセラミックス材料と比較して,熱に対する応答性が高いことから,熱マネジメントとして各種熱分析による熱的特性・熱物性の把握が重要となってきている.本講義では,各種熱分析の原理・分析結果から解析可能な材料特性の紹介を行うと共に,分析技術を複合的に活用した評価事例,並びに最新の熱分析技術の開発動向について紹介を行う.

3.赤外分光法による高分子分析:応用編(14:20〜16:00)
〔且O井化学分析センター〕 黒田崇之
本講義では,「赤外分光に従事して2〜3年目の方」および「他の分析装置担当であるが,赤外分光も併せて使用する方」を主な対象として,赤外分光法を活用する上で身に着けておくべき測定・解析の基本事項および実践的なテクニックについて説明する.特に企業における赤外分光法の活用例として,@製品で問題となる微小異物の分析,A光・熱硬化樹脂の硬化過程や樹脂の酸化劣化過程をモニタリングできる反応追跡測定に焦点をあてて解説する.その他,近年進歩の著しい顕微ラマンとAFM-IRの有効性について,赤外分光法と比較して紹介する.

4-1.核磁気共鳴分光法による高分子分析:測定編(1)(16:10〜17: 10)
〔徳島大学〕 平野朋広
核磁気共鳴法(NMR)では化学構造(官能基の種類や隣接基など)に関する情報が得られることから,有機化合物の分析手法として広く活用されている.高分子材料においては,繰り返し単位の構造や末端基(開始剤断片),立体規則性,共重合体の組成,共重合連鎖の解析などに有用である.ハイスループット分析に対する需要の高まりとともに,オートサンプラーやオートチューナーなどの周辺機器が進歩したことで,誰でも簡単に様々なスペクトルを測定できるようになってきた.そのため,NMR装置のブラックボックス化が進み,測定パラメータの意味やデータ処理に関する基本を知らなくても測定できるようになってしまっている.そこで本講では、溶液NMRによる高分子キャラクタリゼーションの基本的手法について実用的な立場から述べる.特に,サンプルの調製から測定の準備,測定条件の決定,データ処理法などの今さら人には聞けない内容について説明を行う.

第2日(3月7日)
4-2.核磁気共鳴分光法による高分子分析:測定編(2)(9:00〜9:50)
〔徳島大学〕 平野朋広
前日の続きを行う.

5.ガスクロマトグラフィー及び質量分析法による高分子分析:実用編(10:00〜12:00)
〔名古屋工業大学〕 大谷 肇
熱分解GC/MSおよびMALDI-MSを中心に,高分子の末端基や立体規則性等の微細構造解析,不溶性架橋高分子のネットワーク構造解析,さらには,それらの分子量との相関解析など,高分子材料分析への最近の具体的な応用例を紹介しながら,実際の現場で役立つ活用法を解説する.

< 昼休み>(12:00〜13:00)

6.総合分析(1):高分子材料の有機組成分析(13:00〜15:00)
〔鞄激激潟Tーチセンター〕 佐藤信之
高分子を含む有機材料を分析するためには様々な前処理が必要である.材料の組成を解明する有機組成分析を行う際には,ステップごとに目的に応じた最適な前処理技術を選択しながら体系的に分析を進めて行く必要がある.具体的な分析事例を通じて,様々な局面での効果的な前処理技術の活用について紹介する.

7.総合分析(2):電子材料・工業材料関連高分子の分析(15:10〜17:10)
〔日立化成梶l 海野晶浩
高分子材料は種々の変性剤,添加剤あるいは無機材料と組み合わせて,エレクトロニクスを始め広い分野に使用されている.他の成分と分離して高分子材料の構造情報を得るためには,各種分析方法の特徴を把握して適切な分析方法,分析条件を選択することが重要である.電子材料の樹脂種の同定,複合材料の樹脂反応度評価,無機フィラー界面の高分子の構造解析などについて,分析事例を紹介する.

【受講申込要項】
受講料
高分子分析研究懇談会会員:25,000円
日本分析化学会および協賛学会会員:30,000円
会員外:45,000円
学生:10,000円
受講料はすべて税込みです.日本分析化学会会員には,維持会員,特別会員,公益会員を含みます.特別会員または公益会員の場合は,1名のみ会員扱いとします.
なお,納入された受講料の返却は致しませんのでご了承願います.
(高分子分析研究懇談会への入会を検討される方はこちらから)

募集人員  100名

申込方法
参加申込フォームに必要事項をご記入のうえ,お申し込み下さい.請求書,振込依頼書および会場案内図を別途郵送いたします.
なお,テキストはPDFファイルをダウンロードしていただきます.会期1週間前を目処にURLをお知らせする予定です.
各分析法に関して質問および技術相談がある場合は,申込み時に事前質問事項欄へご記入下さい.各講師が可能な範囲で対応いたします.

申込締切  2018年2月10日(土)

問い合わせ先
徳島大院理工 平野 朋広
E-mail:pacd-koushu@pacd.jp(送信時に@を半角に変えて下さい)




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