第51回高分子分析技術講習会(前期:基礎編)

主催  (公社)日本分析化学会高分子分析研究懇談会
協賛  (公社)日本化学会 (公社)高分子学会
期日  2015年8月27日(木)・28日(金)
会場  工学院大学 新宿キャンパス 5階A0542教室〔東京都新宿区西新宿1−24−2〕
      交通:JR中央線「新宿」駅西口より徒歩5分、大江戸線「都庁前」駅徒歩1分
http://www.kogakuin.ac.jp/map/shinjuku/index.html

【スケジュール】
第1日(8月27日)
1.高分子分析概論 (10:00〜11:30)
〔名古屋工業大学〕 大谷 肇
 高分子材料は,その主成分である高分子とともに多くの添加剤や不純物を含み,高分子成分自体も複雑な分子構造と多様な集合状態を持っている。高分子分析は,こうした点にまで立ち入った幅広い解析を必要としている。そのためには,高分子そのものについての幅広い知識と分析手法についての知識の両面が必要とされる。本講では,高分子分析に必要とされる高分子の基礎知識と高分子分析法の概要について解説する。

< 昼休み > (11:30〜12:30)

2.高分子分析のための前処理技術 (12:30〜14:10)
〔鞄激激潟Tーチセンター〕 佐藤信之
 高分子材料の有機組成分析において,分析の成否は分析機器に導入するまでの試料の前処理の適不適や巧拙に依存するところが少なくない。粉砕,溶解,抽出,濃縮・乾燥,分離,加水分解・誘導体化などの前処理の各要素技術について実務上の注意点を交えて解説し,簡単な分析例も紹介する。

3.核磁気共鳴法による高分子分析 (14:20〜16:30)
〔徳島大学〕押村美幸
核磁気共鳴法(NMR)では化学構造(官能基の種類,隣接基など)に関する情報が得られることから,有機化合物の分析手法として広く活用されている。高分子材料においては,繰り返し単位の構造や,末端基(開始剤断片),立体規則性,共重合体の組成や連鎖の解析などに有用である。そこで本講では,まず低分子の1H,13Cおよび2次元NMRスペクトルの読み方(帰属の仕方)を解説した後,高分子の溶液NMRについて実際の分析事例を紹介する。測定原理や測定条件,データ処理等の詳細については,後期(応用編)で解説される予定である。

第2日(8月28日)
4.ガスクロマトグラフィー及び質量分析法による高分子分析 (9:30〜11:30)
〔中部大学〕 石田康行
ガスクロマトグラフィー(GC)は,その原理からして最高約400℃程度までの分離カラム温度で,数torr以上の蒸気圧を持ち得る化合物に適用が限定されている。一方,通常の高分子材料は,添加剤等の低分子量成分を除けば,通常は蒸気圧を持たない高重合体で構成されているためそのままではGC分析の対象とはなり得ない。したがって,これらに対しては,化学分解・熱分解による生成物をGC分析して,組成分析や構造解析が行われる。一方,質量分析法(MS)も,昨今のマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)MSの開発などにより,従来は測定対象とみなされなかった高分子量物質についてもその質量スペクトルを得ることが可能になってきた。そこで本講では,熱分解GCの特徴,操作上の注意点および主な適用例などを解説し,さらにMSによる高分子分析についてもその概要と最近の進歩を概説する。

< 昼休み > (11.30〜12.30)

5.液体クロマトグラフィーによる高分子分析 (12:30〜14:30)
〔工学院大学〕 川井忠智
高分子の液体クロマトグラフィーは,複雑な多分散性を有する高分子材料の解析に有効な分析手法です。前期基礎編においては,分子量測定ならびに分子量分布の解析に用いられているサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を中心に,化学組成分布の解析に用いられる溶離液グラジエント高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)についても,特徴ならびに測定の留意点や問題点についての基本を解説します。なお,実務上での注意点や特殊ポリマーの解析など,より高度な解析については,後期にて解説します。

6.赤外分光法による高分子分析 (14:40〜17:10)
〔スペクトラ・フォーラム〕 高山 森
 赤外分析は最も手軽にかつ広範囲に使用される高分子分析法である。高分子は扱っているが赤外分析の経験が浅い方や,逆に,赤外分析は経験があるが高分子の経験は浅い方を主な対象として,@赤外吸収法の原理,A試料の性状と測定目的に応じた試料調製法ならびに測定モードの選択の仕方,B得られたスペクトルの読み方,C定量分析のための検量線作成法 について説明する。基礎編ではあるが,原理の説明よりは実用上の基本的事項の説明に主眼を置き,特に,スペクトルの読み方について注力したい。また,装置もソフトも便利になって,考えなくても一応の答えが出るような傾向が強まる中で,忘れられがちな素朴な知識やテクニックもできるだけ紹介したい。応用法については、前期は赤外分析が高分子分析に幅広く適用できるという紹介にとどめ、具体的な説明は後期に回す。


【受講申込要項】
前期は「基礎編」として,高分子分析の初級者を対象として,実用的な基礎を講義します。後期は「応用編」として,応用例を中心とした中級程度の講習会を予定しています(2016年3月)。
理解を助けるため演習問題を織り込み,可能な限り個別の質問にもお答えします。また,事前に各分析法に関して質問および技術相談がある場合は,講習会申込書の下欄に記入下さい。各講師が可能な範囲で対応します。

講習レベル  高分子分析技術の初級者を対象とし,初歩について解説します。

受講料
高分子分析研究懇談会会員:25,000円
日本分析化学会および協賛学会会員:30,000円
会員外:45,000円
受講料はすべて税込みです。日本分析化学会会員には,維持会員,特別会員,公益会員を含みます。特別会員または公益会員の場合は,1名のみ会員扱いとします。なお,納入された受講料の返却は致しませんのでご了承願います。
  
募集人員  100名

申込方法
HP(http://www.pacd.jp/)より申込書をダウンロードしていただき、必要事項をご記入のうえFAXにてお申し込みください。折り返し,請求書,振込依頼書および会場案内図をお送りします。なお,テキストは入金確認後、会期1週間前に発送の予定です。

申込締切  2015年8月10日(月)

申 込 先
〒141-0031 東京都品川区西五反田 1-26-2 五反田サンハイツ304号
(公社)日本分析化学会 高分子分析研究懇談会講習会実行委員会
〔電話:03-3490-3351,FAX:03-3490-3572,E-mail:kondankai-hp@jsac.or.jp〕
送信時に@を半角に変えて下さい。





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