本文へスキップ

高分子分析研究懇談会は、お互いの情報共有等を通して高分子分析の発展を目的に活動しています。

高分子分析技術講習会SERVICE&PRODUCTS

過去の例会&講習会の情報はこちら

第61回高分子分析技術講習会(基礎編)

 高分子分析には,一次構造に分布のある高分子化合物の構造解析から高分子材料中の添加剤分析に至るまでの幅広い分析技術が必要とされます。また,高分子特有の物性のために低分子化合物の分析とは異なるコツが必要になることもあります。
 本講習会では,“高分子を分析するための技術”に関する講義を前期・後期の2回に分けて行っています。
 基礎編では,高分子分析の初級者を対象として,実用的で基礎的な内容について講義します。理解を助けるための演習も行います。また,可能な限り個別の質問にもお答えします。

主 催 (公社)日本分析化学会高分子分析研究懇談会
協 賛 (公社)日本化学会,(公社)高分子学会
期 日 2020年9月24日(木)〜25日(金)
会 場 オンライン配信(Cisco Webex Meetingシステム) 
注意事項 ※本講習会は,参加申し込み1件につき1名の受講が可能です。配信内容の録画・録音や画面のキャプチャーは禁止です。

※受信環境は,2Mbps以上の速度が推奨です。お申込み前のご確認をお願いいたします。受信速度の測定は,例えばhttps://fast.com/ja/(Netflix提供)でご確認頂けます。

※講師からの講義は十分な通信環境で配信いたしますが,万が一,講師の通信不良が発生した場合は,2日目(9/25(金))の17時から再講義を行うことを検討中です。

プログラム

第1日(9月24日)

1.高分子分析概論(9:30〜11:00)
(名古屋工業大学)大谷 肇

 高分子材料は,その主成分である高分子とともに多くの添加剤や不純物を含み,高分子成分自体も複雑な分子構造と多様な集合状態を持っている。高分子分析は,こうした点にまで立ち入った幅広い解析を必要としている。そのためには,高分子そのものについての幅広い知識と分析手法についての知識の両面が必要とされる。本講では,高分子分析に必要とされる高分子の基礎知識と高分子分析法の概要について解説する。

2−1.高分子分析のための前処理技術(前半)(11:10〜12:00)
(東レリサーチセンター)佐藤 信之

 高分子材料の有機組成分析において,分析の成否は分析機器に導入するまでの試料の前処理の適不適や巧拙に依存するところが少なくない。粉砕,溶解,抽出,濃縮・乾燥,分離,加水分解・誘導体化などの前処理の各要素技術について実務上の注意点を交えて解説し,簡単な分析例も紹介する。

<昼休み>(12:00〜13:00)

2−2.高分子分析のための前処理技術(後半)(13:00〜13:50)
(東レリサーチセンター)佐藤 信之

 高分子材料の有機組成分析において,分析の成否は分析機器に導入するまでの試料の前処理の適不適や巧拙に依存するところが少なくない。粉砕,溶解,抽出,濃縮・乾燥,分離,加水分解・誘導体化などの前処理の各要素技術について実務上の注意点を交えて解説し,簡単な分析例も紹介する。

3.核磁気共鳴分光法による高分子分析:基礎編(14:00〜15:50)
(徳島大学)押村 美幸

 核磁気共鳴(NMR)分光法では化学構造(官能基の種類,隣接基など)に関する情報が得られることから,有機化合物の分析手法として広く活用されている。高分子材料においても,繰り返し単位の構造や末端基(開始剤断片),立体規則性,共重合体の組成,共重合連鎖の解析などに有用で欠くことのできない分析法である。そこで本講では低分子のスペクトルを用いて1H,13Cおよび2次元NMRスペクトルの読み方(帰属の仕方)を概説した上で,高分子のスペクトルを用いた構造解析例を紹介する。

4.液体クロマトグラフィーによる高分子分析:基礎編(16:00〜17:50)
(東ソー分析センター)香川 信之

 高分子の液体クロマトグラフィーは,複雑な多分散性を有する高分子材料の解析に有効な分析手法である。基礎編においては,分子量測定ならびに分子量分布の解析に用いられているサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)の実務上での注意点を含めて解説すると共に,化学組成分布の解析に用いられる溶離液グラジエント液体クロマトグラフィー(GPEC)についての特徴ならびに問題点について解説する。

第2日目(9月25日)

5.赤外分光法による高分子分析:基礎編(10:00〜12:00)
(京都大学)長谷川 健

 FT-IRを用いた赤外分光法は,分子のコンフォメーション,結晶性,配向,分子間相互作用などを単分子膜レベルの試料で精度よく議論可能な,線形分光法ならではの分子情報量と測定感度の両面で抜きんでた分光分析方法である。界面や薄膜を対象とした分析に,特に優れた威力を発揮し,高分子薄膜によるデバイスの構造把握などに強力で,X線分析と相補的な役割を果たす。特に定量的に高精度な測定や議論が“官能基単位で”できるという利点まで考えると,赤外分光法は高分子分析の筆頭に立てるほどの実力を持つと言える。しかしFT-IRの普及と相反して,残念ながら赤外分光法のこうした威力はほとんど忘れ去られている。本講習では,赤外分光法の本質をゼロベースで解説し,FT-IRを使いこなそうと本気で思える基礎概念を学ぶ。特に,以下の3つの項目について解説する。
1)基準振動とグループ振動
2)バルク試料と界面・薄膜測定の方法と理論的表現

6.高分子の熱分析と熱物性:基礎編(13:00〜14:40)
(昭和大学)本多 英彦

 熱物性はあらゆる材料で重要なパラメータであるが,特に製造から加工まで,熱が重要な役割をはたす高分子材料ではいろいろな局面で熱分析が用いられる。本講義では,熱分析の代表が示差走査熱量計(DSC)であることを踏まえて,温度変調法を含むDSCの原理と応用を解説する。加えて,放熱性,断熱性など高分子の熱的特性の高度の利用においては,熱伝導率・熱拡散率測定法を複合的に使用する頻度が高くなっており,これらの測定法についても概説する。分析技術では重要な標準化についても解説する。

7.ガスクロマトグラフィー及び質量分析法による高分子分析:基礎編(14:50〜16:50)
(中部大学)石田 康行

 ガスクロマトグラフィー(GC)は,その原理からして最高約400℃程度までの分離カラム温度で,数torr以上の蒸気圧を持ち得る化合物に適用が限定されている。一方,通常の高分子材料は,添加剤等の低分子量成分を除けば,通常は蒸気圧を持たない高重合体で構成されているためそのままではGC分析の対象とはなり得ない。したがって,これらに対しては,化学分解・熱分解による生成物をGC分析して,組成分析や構造解析が行われる。一方,質量分析法(MS)も,昨今のマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)- MSの開発などにより,従来は測定対象とみなされなかった高分子量物質についてもその質量スペクトルを得ることが可能になってきた。そこで本講では,熱分解GCの特徴,操作上の注意点および主な適用例などを解説し,さらにMSによる高分子分析についてもその概要と最近の進歩を概説する。

講習のレベル

 高分子分析を始めて日が浅い方を対象として設定しています。高分子分析について,すでに経験をお持ちの方の参加も歓迎したします。

受講料

高分子分析研究懇談会会員:25,000 円
日本分析化学会および協賛学会会員:30,000 円
会員外:45,000 円
学生:10,000円
受講料はすべて税込みです。
 日本分析化学会会員には,維持会員,特別会員,公益会員を含みます。特別会員または公益会員の場合は,1 名のみ会員扱いとします。なお,納入された受講料の返却はいたしませんのでご了承願います。
 (高分子分析研究懇談会への入会を検討される方は http://www.pacd.jp/nyukai.html から)

※第60回応用編(2020年3月4日〜5日開催)中止に伴う振替受講を希望される方は,参加申込フォームの「参加券番号」欄に「振替参加券」の受付番号,お名前,ご所属先を明記ください。無料で受講できます。
※第60回応用編中止に伴い発行された「参加券」の使用は,第61回(今回)〜第64回(2022年3月開催予定)のいずれか1回に限り有効です。 

募集人員

100名

申込方法

参加申込を締切ました。

接続・受講方法

Cisco Webex Meetingシステムを使用します。ご登録頂いたメールアドレスに招待状をお送りします。招待状に記載された「ミーティングに参加する」ボタンを押すと,特別な操作なしにシステムが立ち上がります。詳細な接続・受講方法は,ご登録頂いたメールアドレスに後日お送りいたします。

申込締切

2020年9月11日(金)

申込先,問合せ先

三菱ケミカル(株) 分析物性研究所
百瀬 陽 〔E-mail:pacd-koushu@pacd.jp〕
(メール送信の際は@を半角にしてください)